人生めも

戯言

2.23

今日は、久しぶりの大学登校日だ。久しぶりの大学が、最後の大学になる。4年間お世話になった重いパソコンを背負いながら電車に乗る。たまたま駅で落ち合った友達と話ながら、ふと一年生の頃を思い出した。

私が、大学生になってから、初めて男の人をかっこいいと思ったのは、通学電車の中にいた男の子だった。まだ高校生であろう彼の手にはいつも速読英単語が持たれていた。必ず同じ場所から乗ってくる彼と必ず同じ場所から乗っている私は、ただ2駅だけの単なる乗客という間柄である。私は、速単ボーイと読んでいた。
ある日、とあるバンドの公演チケットを1枚手に入れた私は、大学終わりに一人でライブハウスへと向かった。携帯を見ながら向かっていると、目の前には赤信号。足を止めて、前にいる男の子3人組がいることに気付いた。目を凝らしてみれば、速単ボーイではないか!こんなところで、会うことってあるの!?しかもいつもは制服なのに、私服!私服もかっこいい!そしてあるひとつの疑惑が浮かび上がった。もしや目的地は同じ!?案の定、目的地は同じ場所、BAWDIESのライブだった。運命さえ感じた瞬間だった。
私にとって、電車通学は初めての体験だった。こんな漫画でよくあるような出来事が現実でも起こることがある、そんな数少ない可能性を体験して、まだまだ世の中捨てたもんじゃないなと、帰りにモスのホットドッグを食べながら思った。(ROYくんが召し上がれホットドッグ!って言ったから無性に食べたくなったのだった)
この一連の流れを、友達と話ながら思い出して名前も知らない好きだった人にお別れを告げた。
誰かを好きになることも、誰かに好かれることも、有難く経験できたことで、どちらにせよ、私にとって恋愛は不得意分野だと再実感した。そういう駆け引きやらテクニック、恋愛常識というものに凄く疎く欠け落ちているという新しい気付きもあった。

そんなのことを考えながら大学に着いた。今日は、出資金が返金される。有難き幸せ。臨時収入ゲットだぜ。

大学でまぁまぁ偉い先生の話を聞き流しながら卒業式の日程が書かれている用紙を見つめる。卒業か。
そうだ、ゼミの先生への、色紙完成させないと。終わったら集まって書こう。私は卒業パーティには不参加の予定であるから、はやめに書き終えてしまいたい。
ゼミの先生への色紙を描き終わり、ゼミ生(といっても4人)で研究室に押し寄せ、渡して帰った。先生ちょっと泣きそうになってて可愛かった。私たちのゼミが一番仲良く平和で一番個性的で自由だっただろうな、という自覚もあるし他ゼミからよく言われるから、多分そう。一番自由。なんせ、4人が4人、全てバラバラの学科からの寄せ集めであることがとても珍しい。ある意味自分のことを一番わかっている、わかりたい人の集まりなのかもしれない。卒論が終わらずに4人で研究室押し寄せるのも恒例だったし、ピザパーティーしたり、なんとも緩くフリーダム、それがモットー。このゼミで大当たりだった。ありがとう。

あとは、特に言うことなし。



今日も1日お疲れ様、早起きして部屋掃除をしましょう。おやすみなさい。